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遺産分割 もめる

「もめない遺産分割のコツを教えてください」というお問い合わせは、相続専門の当税理士法人で後を絶ちません。相続に直面した多くのご家庭で「遺産分割は容易ではない」とお考えなのでしょう。

こんにちは、相続専門の税理士事務所で1,000件以上の相続税申告の案件に携わってきた税理士の入江康二です。

この記事では、私が経験した相続税と遺産分割のサポート経験から「もめない遺産分割のコツ」を、実例を交えながらわかりやすく説明します。

もめない遺産分割は可能なのか

果たして、もめない遺産分割は可能なのでしょうか?結論から言って、もめずに遺産分割することは可能です。実際の相続においては、もめごとなしで遺産を分割できるご家庭のほうが多いです。筆者の肌感覚で言えば、80%以上の相続で、スムーズな遺産分割が実行されています。

そのため当税理士法人では、相談者に対して「必要以上に遺産分割のことでお悩みになる必要はありません」とアドバイスしています。

専門家がすすめる遺産分割対策の注意点

もし専門家から、もめない遺産分割のために「財産の整理」や「遺言書」の作成をすすめられた場合はご注意ください。その理由は、遺産分割でもめる真の原因が、「財産の整理」や「遺言書」で解決できないからです。

遺産分割でもめる本当の理由とは?

それでは、遺産分割でもめごとが起きる「本当の理由」とは何でしょう?たとえ財産を整理しておいたり、遺言書を作成していたりしても、もめる場合はもめます。いったいどのようなケースがもめやすいのでしょうか。

ここから筆者の経験にもとづいて「遺産分割でもめやすいと言われている一般的な理由」と「遺産分割でもめる本当の理由」との違いを詳しく解説していきます。

もめやすいと言われるケースが本当にもめやすいか検証

一般的に遺産分割でもめやすいと言われているのは以下のケースです。

遺産分割でもめやすいと言われているケース

・女姉妹+末っ子長男で長男が本家を相続する
・相続財産は実質的に被相続人の居住不動産のみ+相続人は複数名の子ども
・主な相続財産が分割しにくい財産である
・主な相続財産が被相続人が経営する会社の非上場株式+相続人は会社後継者とそれ以外が混在
・遺言書がない

しかし実際に筆者が経験した相続において、上記が原因でもめごとが起きたケースは、ほぼゼロでした。もめる理由は別にあったのです。

遺産分割でもめる理由は「真の◯◯を注いでいない」こと

これは経験にもとづく私の持論ですが、遺産分割でもめごとが起きる本当の理由は「被相続人が相続人に適切な愛情を注いでいないこと」にあります。

これから、なぜ私がこのように断言できるのかを解説します。

筆者が断言できる理由

親が「子どもへの愛情の表現」として行動したことが、子どもに対してよくない影響を与えることがあります。

たとえば、無条件に「子供にお金をあげる」行為は、適切な愛情表現とは言えません。条件や代償行為なしにお金を与えられた子どもは、お金とは、親から無限にもらえるもの‥と認識してしまいます。

その結果、もっと多くのお金を求めるようになるのです。

いっぽうお金を渡すことが子どもへの愛だと考える親は、子供の機嫌が悪くなることも恐れて、より多くのお金を渡していくようになります。

「お金を欲しがる子どもに無尽蔵にお金を渡す行為が子どもへの愛情ではない」ということは、多くの方にご賛同いただける考え方かと思います。

たとえるなら、これは魚の釣り方を教えず、釣った魚を与え続けている状態と同じです。魚をもらい続けているだけでは、いつまでたっても釣り方は覚えられません。どんなに時が過ぎようと、子どもは自分ひとりで生きていくことができないままです。

こうした自立できない子どもが親に依存するようになると、相続の時点で不幸な結果になる可能性が高まります。

私が、相続でもめる真の理由が「親から子へ適切な真の愛情が注げていないことである」と断言する理由がここにあります。

親も子も、渡すお金の大きさが愛情の大きさであると認識しているからこそ、遺産分割においても手にする財産をめぐって争うことになるのです‥切ないです。

もめない遺産分割にするコツ

ここまで解説してきた、もめる理由を踏まえて遺産分割で争い事が起きないようにするコツをお伝えします。

もめない遺産分割のコツは、以下の3つです。

もめない遺産分割のコツ

・被相続人(親)は相続人(子)に愛情をもって接する
・被相続人(親)はふだんから相続人(子)に自分の気持ち、考えを正確に伝える
・被相続人(親)は自分自身が楽しく生きる

それぞれ解説します。

相続人(子)に愛情をもって接する

まず相続人に愛情を持って接するとはどういうことか、具体的に解説します。

もし子どもが2人いるならば、2人の子どもの両方に同等に関心を持ち、同じ熱量で対話するのです。

手前味噌ですが筆者の体験をお話します。

筆者は男2人の兄弟で育ちました。両親は我々兄弟を楽しませるため、子どもが喜びそうな場所にいろいろと連れて行ってくれました。家族みんなで訪れた各地での楽しい思い出は今でも忘れていません。

また、子どもの筆者が悩みを抱えて苦しんでいたとき、父も母も筆者の話をじっくりと聞いてくれました。あのとき父と2人きり、母と2人きりで話をした記憶が今も、筆者を強く支えています。とても感謝しています。子ども心にも、父と母の愛情が十分に伝わっていたのです。

このように、相続人に愛情を持って接していれば、ふだんから家族の人間関係が良好になり、いざという時にもめにくくなると言えます。

ふだんから相続人に自分の気持ちを伝えておく

子どもにふだんから自分の気持ちを伝えておくことも大切です。

相続人の間の関係が良好なご家庭では「実家は兄貴(が継ぐ)ってオヤジが言ってたから・・(俺はそんなにいらない)」と、生前の被相続人の言葉をよく記憶なさっていて、遺産分割の金額にあまりこだわらない方が少なくありません。

両親にたっぷり愛情を注がれた相続人は、たとえ自分に不利な遺産分割でも、不満を表に出さずに実行します。

筆者は何度もそのような場面に立ち会ってきました。

被相続人(親)自身が楽しく生活する

後々遺産分割でもめないようにするためには、親自身が楽しく生活することが大事です。子どもは楽しく生活している親と一緒にいたいものです。

たとえば次の2人の、どちらと一緒にいたいですか?

・一緒にいると楽しくて、周りまで幸せな気持ちにさせるAさん
・暗い話ばかりして、近くにいるだけで周囲の気分を沈ませるBさん

ほとんどの方がAさんを選ぶのではないでしょうか。

Aさんのような方の相続人は総じて幸せです。遺言がなくても、被相続人の意思は、ほぼ100%遺産分割で尊重されるでしょう。

一方、Bさんのような方の相続人は苦労します。遺言があっても遺産分割は難航し、被相続人の意思が全く尊重されない結果となる可能性があります。

筆者が過去に受け持った案件でも、遺言があるのに、被相続人の要望がほぼ反映されなかったことがありました。

子どもに愛情を伝えるには、被相続人自身が楽しく生活することがスタートラインになります。自分自信を楽しませるとは、すなわち自分で自分を愛することに他なりません。

まず自身を尊重して楽しく生活し、子どもに自分の生き方・考え方や気持ちを伝えることが、親から子への愛情です。

このように暮らしていけば、子どもから親へ、気持ちのフィードバックもあります。お互いの心が通い、気持ちを察し合う良い循環が生まれるのです。

このような家族の形が作れれば、遺産分割でもめるようなことはめったに起こりません。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

遺産分割トラブルを回避するためのコツを3つ、お伝えしました。トラブル回避の肝は、家族に対する接し方と関係性にあります。

相続税の申告で問題が起きた場合、技術的な解決策を求められることが多いです。

しかし経験を積み重ねるにつれて、その場で技術的に解決するよりもっと大事なことがあると理解できるようになりました。

大事なのは以下3点です。

  • 親が子に真の愛情を注ぐ
  • 親が子に自分の気持ちを伝える
  • 親自身が楽しく生きる

本記事を最後までお読みいただいた方には、ぜひ一度ご自身の人生を振り返っていただきたいです。

愛情をもって子どもに接し、日頃から気持ちを伝え、楽しく生活している自覚をお持ちなら大丈夫です。

遺言がなくても、遺された家族はきちんとあなたの意思を継いでくれるでしょう。

ご自身を振り返って、今はまだ愛情を注いだ自信が持てなくても大丈夫です。今からでも遅くありません。まずご自身が楽しく生活することから始めてください。

この記事をお読みいただけたのも、何かのご縁です。幸せな相続へ向けて一歩を踏み出してもらえたなら、記事を書いた甲斐があります。

それでもまだ不安が拭えない方や、相続専門の税理士へ一度相談をしてみたい方はぜひ、我々にご相談ください。

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