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遺産相続で、遺言書がなく相続人が複数いる場合は、遺産の分割について相続人全員で協議し合意した内容を「遺産分割協議書」にまとめます。

遺産分割協議書は、製本し、協議に参加した相続人全員の印を押して完成です。相続人全員の合意を証明するため、全員分の「印」が必要となります。

遺産分割協議書など、改ざんされたくない文書の押印には一定の様式があります。この記事では、遺産分割協議書を守るための押印方法をお伝えします。

最後まで読めば、遺産分割協議書などの正式な書類に押す印のことがよくわかります。

2分程度で読める内容になっています。これから遺産分割協議書の作成に着手される方はどうぞご一読ください。

1.遺産分割協議書の意味と役割

遺産分割協議で決める以下の事項を書面に記載し、押印して作成します。

(1)相続財産を特定
(2)相続財産を取得する人を確定
(3)会議後に財産が見つかった場合の取得者を確定

遺産分割協議書には決まった書面はありません。手書きでも、パソコン作成でも構いません。必要な事項が網羅されていればOKです。(遺産分割協議書の作り方はこちらの記事で解説しています。あわせてご覧ください。)

作成する部数は、相続人の人数分が望ましいです。原本を相続人の人数分作ってください。全ての原本に押印の必要があります。

2.遺産分割協議書に押印する人

遺産分割協議書には、相続人全員が印を押します。

3.遺産分割協議書には実印で押印する

遺産分割協議書使用する印鑑は、実印です。実印とは、居住する市区町村の役所に印鑑登録した印鑑のことです。実印を持っていない場合は、登録用のはんこを用意して印鑑登録すれば、そのはんこが実印になります。

4.その他必要書類は印鑑証明書

押印した印が実印だと証明するため、相続人全員の印鑑証明を取得する必要があります。印鑑証明を発行したら、遺産分割協議書に添付します。

5.実際の押印方法

遺産分割協議書に押す印には、契印、割印、捨印の3種類があります。順番に解説します。

5-1.契印

契印とは、遺産分割協議書が、複数ページになる場合に、ページとページの見開き部分にまたがるように押す印のことです。

契印が必要な理由は、遺産分割協議書のページが勝手に増やされたり、抜き取られたりといった不正が行われないようにするためです。また、ページの順番とつながりが間違わないようにする役割もあります。

契印の押し方は、図で示したように、ページとページの見開き部分に左右均等にまたがるように相続人全員が印鑑を押します。全ての見開き部分に、全員が契印を押す必要があります。

5-1-1.製本すれば契印の手間がへる

契印は、遺産分割協議書の全てのページ見開きに相続人全員の印を押すものですから、手間がかかります。

しかし遺産分割協議書が製本されていれば、表表紙と裏表紙の2箇所契印するだけで済みます。やり方は、表表紙と製本テープ、裏表紙と製本テープそれぞれの境目に相続人全員の契印を押せばOKです。

遺産分割協議書 製本 契印

5-1-2.遺産分割協議書の製本方法

遺産分割協議書を製本するには、ステープラー(ホチキス)と製本テープを用意します。どちらも文房具屋や100円ショップで入手可能です。

遺産分割協議書を1部ずつホチキス(ステープラー)で綴じたら、綴じた部分に製本テープを貼ります。製本テープは、印鑑の色がはっきりわかるように白色がおすすめです。

5-2.割印

割印とは、その文書がオリジナル原本であることを証明するために遺産分割協議書の表紙に押す印のことです。

割印が必要な理由は、不正防止です。全ての遺産分割協議書にまたがるように印を押しておけば、改ざんは難しくなります。

割印の押し方は以下の通りです。

遺産分割協議書 割印

図で示したように、全ての遺産分割協議書を少しずつずらしてならべ、全文書にまたがるように押印します。

5-3.捨印

捨印とは、文書の訂正が必要になったときのために、事前にページの余白に押印しておく印のことです。

捨印が必要な理由は、訂正が必要になった場合の紛失防止と手間の削減です。もし、遺産分割協議書の内容を直すことになった場合は、相続人全員分の遺産分割協議書に、相続人全員の実印を押さなくてはなりません。

再び全員が一同に会すことができればよいのですが、できない場合は郵送で回さねばなりません。これはこれで手間と時間がかかりますし、途中で文書が紛失するリスクがあります。事前に捨印を押しておけば、こうした文書訂正時のリスクと手間がなくなります。

捨印の押し方は以下の図のとおりです。

遺産分割協議書の全ページの余白部分に、相続人全員の印を押します。

【捨印の注意事項とリスク】

捨印で関係者の手間を減らせますが、実は捨印にはリスクもあります。理由は、捨印があれば、文書の内容を変更できてしまうからです。

捨印で文書を改ざんされるリスクがあることを理解し、ご自身で納得・判断した上で押してください。捨印は義務ではありません。

6.契印・割印を失敗したときの対処法

契印・割印や署名捺印欄に押す実印が、かすれたりにじんだりと、押印に失敗してしまったときの対処法をご紹介します。

実印の訂正には、二重訂正線は絶対に使ってはいけません。

かすれたりにじんだりした印影に重なるように実印を押し、そのすぐ横にはっきりと実印を押します。下記の図を参考にしてください。

7.遺産分割協議書の作成期限

遺産分割協議自体には「これまでにやってください」という期限はありません。しかし遺産分割の結果を反映させて実行するべき「相続税の申告」は、「相続開始を知った日から10ヶ月以内に行う」と決まっています。

遺産分割協議が期限までに済んでいない場合は、相続税を劇的に減らす効果がある各種の控除や減額を受けることができません。

このため、遺産分割協議は、相続税申告の期限である10ヶ月以内に終わらせるのが望ましいです。

(遺産分割協議未成立の場合、税務署に分割見込書を提出し、3年以内に遺産分割協議を成立させることで、各種控除や減額を適用することが可能ではあります。しかし手続きを忘れると優遇措置は受けられず、一気に税金が高額になるので要注意であることは変わりありません。)

8.割印は省略可能

遺産分割協議しにに押す印のうち、割印を省略しても無効にはなりません。極力手間を減らしたい場合は、以下3箇所の印で済ませ、割印を省略しても大丈夫です。

必要最低限の印

・署名欄の隣の押印
・表紙上部の捨印
・表紙もしくは裏表紙のいずれかの製本部分への契印

まとめ

遺産分割協議書へ押す、下記3種類の印の意味と押印方法についてご紹介しました。

・契印
・割印
・捨印

契印、割印、捨印は義務ではありません。が、適性な場所にしかるべき方法で印を押しておくと、紛失や改ざんのリスクから書類を守れます。

ただし捨印については、万一の訂正発生時の手間を省いてはくれますが、押すことで発生するリスクがあることは理解しておく必要があります。捨印のリスクや、印を失敗した時の訂正方法についてもご紹介していますので、遺産分割協議書を作成するときに参照していただけると幸いです。

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